2007.08.06

昨日、まだグダグダの身体を引きずって豊中まつりへ。豊中まつりはちょっとはずせないというか、この季節とセットになっちゃってるもんで、どうしても行かないと、やり残した感がとてもいやなのだ。それにしても暑くて熱くて死ぬかと思う。帰ったら倒れ込んで起き上がれないんじゃないかと。しかしビールを2缶飲んだら体調の悪いのを忘れた。市民会館前をなんとなく歩いてると、急に目の前でフローレス・デュオが紹介された。あれっと思うと、弟のヘススと目が合い反射的に手を振ると向こうはピースする。僕はペルーの民族音楽で生き返る。なんだろかこれは。考えてみれば普段はあまり音楽を聴かないし特別音楽が好きだとも思えないのに、毎年ここへ来て彼らの演奏を聴くと「音楽が好きだ」という気持ちになれる。このリセット感が不思議だが、自分はこれを求めてここへ来ているという自覚がある。前世は南米の人だったりして。んなこたないか。

施設にいる祖母がまた調子が良くないと言って親戚がバタバタしている。今日は午後から高速道路を約1時間弱とばして神戸へ行くと、彼女は僕の顔を見て滲みだすような笑みを見せた。祖父に言わせると、最近にはないくらいの笑顔だったらしく、危ないと言われていたのがウソのようだった。たしかに僕を見る目は輝いていて、明確に脈を打つ生命を感じさせた。動かない身体のなかにあって、目の玉だけが不思議な生命力にあふれている。命ってなんやろか。そんなことも考えてみるけど、結局そのときそのときに出来ることをやっていくしかない。僕らはほんとに小さな宇宙のチリみたいなもんだから。チリはチリなりに目標があるのだが、それはとてつもなく遠く設定されていて決して到達することはない。なんと有意義な人生かと思う。ただちょっと疲れ気味か。実家では全員に真っ先に僕の心配をされた。祖父は「おまえは弱っとお」と言う。「よう心得え」この言葉を何度も聞いて神戸を後にした。

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