2007.11.18

ケンタッキー・フライドチキンのブッフェに行った。かなり久しぶりに食べたここのチキンは、味が濃くて油も濃くてヘヴィだった。こんなのいくつもは食べられない。キャベツが美味いので、キャベツとウーロン茶で腹を満たす。ここのご飯モノは美味かったためしがないので手を出さず。焼きうどんまであったが、ここの人は自分とこの店が「ケンタッキー・フライドチキン」だと本当に認識しているのか、かなり疑わしい。恐ろしくて見るのも怖い。

先月発売されたはずの保坂和志の新刊をやっと購入。だってそのへんの店には置いてなかったのだ。やっぱりちょっとマニアックな人なのかも知れん。表紙をめくると、

「考える」ことにとって大事なこととして「やりそこなった」経験というのがある。「やりそこなった」という思いを忘れないかぎり、人は生きることに対してあの頃(誰にも憶えがあるはずのあの頃)と同じ真剣さを持っていることができる。あの頃を忘れたり、あの頃の外に立ったりしたら、生きることは自分自身のものでなく、どこにでもいる人たちの模倣になってしまう。
―――まえがきより

とあった。そういえば以前、コンちゃんと飲んでいるときに「若いころに手に入れたいと思って手に入れられなかったもの」そういうものの存在が今の自分を作っている、というような話をしたことがある。「欲しいと思ったモノを簡単に手に入れてしまったら、自分の成長はそこで終わったはず」とも話したように思う。同じ意味かどうか知らない。でも、不器用なほど最終到達点は高いのかも知れん。

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