2008.10.15

なぜか、大阪のギャラリーをいくつもまわることになった。いくつまわったかは、もう忘れた。昔から思っていることだが、つまんないものを見続けると目が腐る。で、あいかわらずつまんないものが大勢を占める。いいものはそう簡単には出来ないわね。ただ、ああいう作品が出来上がったときに、作者は本当に「いいのが出来た」と思ったのかが問題だ。そう思ったのならどうかしてるし、そう思わないならなぜ出品するのか。時代が変わっても根っこは何も変わらない。

いろいろ観た中で、民野宏之さんの作品だけが他と違った。彼は非常にピュアだし、くだらない理屈をこねない。それになにより奇麗だし、そこに愛情を感じるじゃないですか。

先日から近所の書店で探していて見つからなかった(蛍池のブックファーストにはあったが痛んでた)保坂さんの「小説、世界の奏でる音楽」を堂島のジュンク堂で手に入れる。とりあえずあそこに行けば手に入るという安心感は確かにある。他で手に入らなかったものが、大量に重ねてあったからね。

本は増える一方、読むのは超スロー。

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