2006.07.24

昨日は西宮の某美術館。かなり久しぶり。昔はこの近くに住んでて、ここで木版画を習ったこともあるので一時は毎週通ってた。で、行く機会がないのは要するにいい展覧会がないということ。正直、真剣にやってるのかどうか疑わしい。で、行ったけどやっぱりつまんないやんか。実のところ期待してなかったけど、それでもがっかり。

最近本当に思うけど、芸術ってなんでもありかね。いや、基本的にはなんでもありなんやけど、ただの遊びは、ただの遊び。遊びの中に芸術があってもいいし、芸術の中に遊びがあってもよくて、あらゆるものが存在していいけど、遊びと芸術はいっしょじゃない。崩してはいけない垣根というのはあるはずだ。いやこれは、昨日の展覧会についてじゃなくて僕個人の最近思うこと。

久しぶりといえば、古いCDをひっぱり出して来て道中の車内で聴いてた。
Ry Cooder "Paradise And Lunch"
タイトルからして素敵だ。この時のライ・クーダーは、いい意味ですごく軽くて小気味いい。音に浸るのが楽しいアルバム。演奏も抑えがきいてるのがいい。ライ・クーダーも楽しそう。
もうひとつは、Mick Taylor "Stranger In This Town"
これが発売された当時はかなり充実していたようで、日本公演もしたミック・テイラー。生も良かったけど、それがまんま詰め込まれたようなアルバムもいい。キャラクターを立たせるような音を躍らせたかと思うと、風景描写や状況表現にまで至るような彼のギターはちょっとうなづく。やっぱりいいギタリストだったと思わせてくれた。才能というのは、あるところにはあるものだ。
おっとこの二人、ともにRストーンズと因縁があるのは偶然。

さて、足をのばして神戸は北野のギャラリー島田へ。武内ヒロクニさんは、以前から個人的にも仲良くしてもらっているが、かなりベテランの画家である。昔は油彩を描いたが、もう長年ずっと色鉛筆で制作している。独特といえば、この人ほど独特な人はいない。いや、これ以上は言ってもムダ。この人を表現する言葉などないのだ。わざわざ行っても見て欲しい。そう思う。
あ、忘れてた。関東方面の毎日新聞には、毎週ヒロクニさんの絵が載ってる。これがまたいいので、機会があればどうぞ。

「アトリエの武内ヒロクニ」展
『しあわせ食堂』(毎日新聞夕刊)挿絵連載記念
2006年7月22日(土)-8月1日(火)
11:00-18:00 最終日は16:00まで
ギャラリー島田duex
神戸市中央区山本通2-4-24リランズゲート1F
078-262-8058

+++++

前へ
後へ
最新の日記へ

Copyright (C)
2006 Morita Takto.
All rights reserved.