2006.12.02

昨夜のロンドンタウン。ステージ合間にコータローさんが、靴を脱いで休んでいた。なんと、ぬいぐるみのような足。彼曰く「分厚い靴下履きすぎた!」それを聴いたPAウーマン・アスカちゃんが「えっ、何枚履いてるんですか!?」 いや、履きすぎた、はコータローさんの日本語の間違い。靴下は1足。それにしてもかなりの分厚さで「遠赤外線がどうたら……」とも言っていた。聞くと、演奏に集中できないほど足が暑いとか。

実際、足が暑いって不快だ。僕は学生時代、大学の自分の部屋に「置きゲタ」しており、バイクで登校するとまずゲタに履き替えるというのが習慣だった。真冬でも雪の積もった京都の学内を、ゲタでバタバタと走っていたのを思いだす。そんな僕なので、卒業後はずいぶん足の暑い思いをした。もともと寒いのは平気だが、暑いのは苦手なのだな。

昨夜の最後の休憩時間に、コータローさんは、とうとう靴下まで脱いでしまった。「暖かいにもほどがある」とぼやく。彼の足が普段どんな色をしてるのか知らないが、曰く、暑くて足が赤くなってる、とのこと。たしかに赤みを帯びてはいた。そんなの僕なら足から煙が出そうだ。

そういえば、小学生時代の僕は、常に半そで半ズボンで、シャツ(肌着)すら着たことがなかった。真冬でも身に付けるものは、半そでシャツ、パンツ、半ズボン、靴下、靴、これだけ。子供ながら、これにはこだわっていて、暖かい格好をするなんてプライドが許さなかった。ふかふかのジャンパーを着てるやつなんて、おぼっちゃまだ。そんな僕は、やはり中学生になって相当に暑い思いをする。だって中学生は、夏でも長ズボンだ。僕には全く意味がわからなかった。冬には分厚い上着を着る。それに、その下に何も着ないなんて許されないわけで。

ステージでは必ず汗をかく。気温がどうであれ、多少の汗は必ずかく。それが日によっては演奏に影響することもある。
目に入る。
衣裳の襟元がズブズブになる。
鼻の穴の入口に滴がぶら下がる。
衣裳の太ももに落ちる。
スネア・ドラムのヘッドに落ちる。
果ては、汗で目が塞がれて視覚で捉えるモノ全てが、ぐにゃぐにゃになり、何も判別できなくなる。
あ、あの茶色のミリタリーの衣裳は最悪ね。僕はあれをサウナ・スーツと呼んでいる。

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