2007.06.04

ロンドンタウンが閉店した。昨日は最終日で、周りの人達は顔を出すと言っていたが、僕はかなり躊躇していた。だいたいセレモニー的なモノとか、挨拶とか、大げさなことは苦手だし、行けば変に目立つのも見えてるし、下手するとステージに押し上げられちゃう。出演バンドはトリッパー(僕がこないだまでいたバンド)だったが、彼らのステージの邪魔になるのも嫌だった。

昼過ぎにメールが来て、営業終了後打上げをするという。店潰しといて打上げもないよな、とか思いつつ、結局行きたいような行きたくないような複雑な気分のまま、9時半頃店を覗いてみると、すでにリュウジくんや畑やんが、ひとりずつ交代でステージに上がっていて、やっぱりもっとゆっくり来ればよかったと思った。ひとりずつトリッパーのメンバーと入れ替わって、ということだと、僕が出るときにはメンバーチェンジ前のトリッパーになっちゃう。イベントとしてはつまんない。

ビール飲んでると、少し遅れてシゲちゃん、コンちゃん、シューヘイが現れた。なんだか嬉しくなって「ほな次のステージはこのメンバーで」と言うと、誰かがそれをほんとに申し出たらしくあっさり実現して、最終ステージの途中、トリッパーを引きずり下ろして僕ら4人がステージをジャックした。そういえばずいぶん前に彼らと飲みに行ったとき、冗談めかして「このメンバーでバンド始めるか」と言ったことを思いだしたが、実現するときってこんなものなのかも。あれはあながち冗談でもなかったんやけどね。人としても音楽家としても信頼できて、しかも一緒にいて楽しい、そんなメンバーで演奏できて、その後の僕は妙に上機嫌だったかも知れない。4曲演奏したが、たぶん僕の演奏はひどいもんだったと思う。僕はかなりわがままで融通の利かない不器用な演奏家だから、他人のセット(ドラムもシンバルもスティックもペダルも椅子もセッティングもチューニングも)でまともな演奏なんか出来ないし、アルコールも入ってる上に、スティックは何度も上着の裾に引っ掛かった。ま、お客さんには暖かく受け入れてもらえたのでいいや。

その後、相当いろんな人達、意外なメンバーまで集まって、結局朝まで飲んで今日は半日潰れてしまった。でも、行ってよかった。僕の中に、ひとつ大きな区切りがついた。次の区切りはすでに始まってるけどね。

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