2008.09.19

欲しい本がまだまだいっぱいあるが、読みたい本はそれより多い。だって、既に購入して欲しい本ではなくなったのに、未だ読みたい本であり続けているものが棚にも床にもごっちゃりあるのだ。これらはいつ読むことになるのか、あるいは読むことはないのか。正直言って、20年前に買って読んでいないものだってある。とんだ劣等生気分だ。

僕は、読み終わってしまえばあまりその内容を憶えていないが、そんな中でも、不思議なくらい全く何も憶えていない本というのがいくつもある。これって僕の頭の問題か、それともその本の問題か。たしかにその本を今ぱらぱらとめくってみても何も浮かんでこないし、これはもうこの年でボケてきたのかという恐怖も想像しながら、でも憶えている本は、なにかしら映像が残っていると気がつく。もちろん僕の読む本の99%には挿絵などついていないので、映像というのは僕が勝手に作りだしたものだが、それって結局自分にとってリアルであったり身近であったり、それだから自然に頭の中で映像化して記憶されたのだと思う。逆に考えれば、憶えていない本というのはやっぱり僕にはリアルじゃないのだと。

リアルだということは非常に重要なことで、これは音楽でも他の分野でも同じだ。演じ手が描いているものがどれだけはっきりしているかで、聴き手に伝わるものも変わってくる。感動なんていうものも、結局リアルさの中に存在するもののようだ。あー、なんかわからんけど楽しいね。

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