2009.02.14

ウチからたぶん150mも行かないくらいで国道には出られるが、箕面や千里中央方面へはいつも裏側の細い抜け道的なルートをたどる。通り馴れてるが道がかなり細く、対向車が来たときには道に沿って点在する駐車場のどれかに避難する。面倒というほどではない。今朝も向こうから軽のワンボックスがやって来たので、少し手前で停まり、向こうがすでにさしかかっていた横の駐車場へ、一時避難してくれるのを待つ。ところがその車が、なぜか少し横へスライドしただけで、ちゃんと道をあけてくれないからややこしくなっちゃった。こちらが動いて避けるには、この道の中でも最も狭くて、前進でも慎重になる場所を20mほどもバックしないといけない。待てば、通れないと気づいてくれるかと思ったら、車を降りてこっちへやって来た。めんどくさ。というか思考の方向が間違ってる。そんな暇あったら、ぱっと寄せてくれたらええのに。
「通れるやろ」ええ年の、しかし少々気の強そうなおじさんだった。ドアを開けて「軽でないと無理」と応えた。実際におじさんが乗って来た軽の幅とほぼジャストしか隙間はない。こちらから見れば一目瞭然だが、おじさんは通れると思い込んでる。いや、本当は嫌がらせなのかも知れない。そうでなくとも不親切きわまりない。僕の車は日本の規格にはまらないので、見た印象以上に横幅があり、そのために3ナンバーをつけている。到底無理。しかしおじさん「通れるやろ」の一点張りで動かないし、どうやら興奮して来てるのが見える。「2メーターある」とか言うのも聞こえたけど、口からでまかせも良いとこだ。
ドアをまた開けて「早よしてー!」と言って閉めた。僕も暇ではないのでちょっと声が大きくなっちゃった。「……!」何か言ってるが聞こえない。ただ、言葉が荒くなってるのはわかる。何度かそんなことを繰り返した末に、最後には向こうがあきらめて車を寄せた。通り際に軽く手を挙げて会釈したのがさらに気に障ったか「免許返せ!」と怒鳴っていた。
僕はべつに運転がうまいわけじゃないけど、自分の車が通れるかどうかくらいは判断出来る。なにより「通れればいい」という考え方が間違ってるしね。いい大人なんだから、相手がより通りやすいように気遣う、ということができないと。誰にもメリットのないことで意地を張る人は面倒くさいです。と言いつつ、こんなつまんないことに遭遇するための必然が僕自身の中にあるんやろなと、そんなことも考える。精進します。

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