2010.1.20

ずっと探してたCDを、一昨日も探して見つからなかったのが、昨日はあっさり見つかって、しかもそれが普通に数十枚まとめて置いていた中から見つかったものだから、嬉しいとかすっきりしたのとは別に、何やってたのかというのが引っかかっている。とにかく管理が悪すぎる。
それは、Jimmy Rogersの「With Ronnie Earl And The Broadcasters」というずいぶん後期のライブアルバムで、何十回聴いたかわからないごく上位のフェイバリット。たしかシカゴで購入した。これ聴きながらハーモニカを練習したりもしたもんだ。考えてみたら僕がこれまで最も練習した楽器はたぶんハーモニカかギターなんだろうけど、どっちにしたって大したことはなくて、結局ある程度出来るようになると後どうしていいかわかんなくなってやめちゃう。結果ドラムの方がまし、ということになる。はるかな昔、夜中にボロ屋の一室で布団をかぶってハーモニカ吹いてたわ。Jimmy Rogersのバックでハーモニカ演奏するのが秘かな夢みたいなものだった。
そんなことを考えてたら、急にブルースが聴きたくなって、CDを何枚かiPhoneに入れた。ブルースは良い。ガッガガッガと刻んでいく時間がただ官能的で、小賢しい展開なんかいらないのだ。
今日、かつてのように車を運転しながらハーモニカに口をつけてみたら、出来たはずのことが失われていてがく然。自転車に乗るのと同じで、ちょっとした奏法とかは一度覚えたら忘れることはないが、感覚というものは常に研ぎ澄ましていなければいけないと思い知る。重要なのは継続か。あ、体力も。
Jimmy Rogersのやはり後期のアルバム「Ludella」を聴いた。何度聴いてもいつ聴いてもKim Wilsonのハーモニカは完璧だ。ちょっと完璧すぎる。どうあがいてもかなわない、とは言えない。あがいたことがないからね。
ソフトバンクの孫さんがiPhoneを手に「よく今までこれなしで生きてきたもんだ」と言ったとか。それは言い過ぎでも気持ちはわかる。それは確かにレヴォリューションだもの。

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