2010.4.16

ルノワール展の内覧会に行って来た。作品は少なめ、ちょっと突っ込んだ解説で誤魔化された感もあり。ただ、さすがはルノワールで、突出した名画もあまりない代わりに明らかな駄作もなし。どれが良かった?と訊かれると答えに困るなと思いながら観ていたが、あえていえば「縫い物をする若い女」。これは少し異色だったので印象に残る。あと、ポスターにもなった「イレーヌ嬢」は完成度が高く、作者の取り組みが他の作品とは違うのがわかる。
中学時代のある日、僕はこの少女像と、マネの有名な「フォリー=ベルジェール劇場のバー」の女性を学校の美術で使うスケッチブックに鉛筆で模写した。休み時間に友人にそれを見せていると、ちょっとした人だかりが出来たので先生が気づき、のぞきに来て「これ誰が描いたんや?」と訊いたので友人が答えたが、僕は面倒くさいので無視してその場を離れた、という、そんなことを思い出した。
Mに言うと、ひねくれ者だと言ったが、僕にしてみれば、あんなつまんない美術教師と美術について話すなんて、それこそつまんない。それにしても、ルノアールかルノワールか、決めて欲しいよね。僕にはルノアールが断然しっくりくるのだが。

横尾忠則氏のツイートを読むようになってTwitterについての考えが少しまとまった。「自分につぶやくのがつぶやきだとぼくは思っている」とある。彼の書くことについては、なるほど、と思わせられることが多くて、さらに、横尾氏は正直だけど、僕は書くことと行動にズレがある気がして、変なモヤモヤが胸中に発生。高橋源一郎が書いていた「忘れちゃうからここに書き留めておくのだ」という言葉の中にも、大きなヒントが隠されている。
今から僕のツイートは少しある方向へスライドしていくことになる。かも。と思う。とにかくこの日記とは全く別物ということが自分の中ではっきりした。「つぶやき」といえど、無駄口はたたくまい。あと、人の書き込みがいっぱい送られて来てもなんか困りそうだし、だいたい読んでる暇なんかないよなあ、と思ってたが、やはりフォローする相手は滅多に増やさない。そういうことにする。で、楽しむ、と。

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