2010.11.21

今日は僕の誕生日だったので、あちこちからお祝いのメッセージが。あちこちったってほとんどは日本の限られた地域だけど、フィリピンからも3つメッセージが届いてちょとウレシ。皆さんどうもありがとう。でも僕が何歳なのかちゃんと知ってる人は少ないでしょ。僕だって数えなきゃわかんないんだから。とにかく年齢を言うと必ず驚かれてその度になぜかダメージを受ける。それが嫌で、もう長いこと自分から年齢を口に出したことがない。多くの人が若く見えるのがいいことだと思ってるみたいだけど、それはふたつみっつの話でしょ。まあいいや。今日は僕がまだみんなに憶えてもらってるとわかったので嬉しかった。忘れられてると思ってるわけじゃないけどね。

もらったメッセージの中に、YouTubeのURLをいれてくれた人がいたので早速観てみると、今年のリンゴスターの誕生日に、リンゴとポールがBirthdayを演奏してる映像だった。あ、こんなことやってたんだね。リンゴは70歳か、若いな。そこからのリンクで、With A Little Help From My Friendsも。これ、なんかぐっと来た。別にリンゴとポールが一緒に演奏してることに感動したとか、そんなんじゃなくて、この人たちがその昔、あの素晴らしい作品を実際に作ったんだなと思うと、言い表せない気持ちになった。僕が感動するのはいつも「人間って捨てたもんじゃないな、すごいことやるな」と思うとき。それって芸術なわけだ。もちろんメンバーのいわゆる「才能」とかいうものだけで作られたんじゃない。能力の上に、多くの偶然や時代の後押しがあって、さらに周りのサポートや、世界中のファンにも助けられたはず。その結晶がひとつの音楽というかたちに昇華したと思うと、これは感動せずにいられない。僕はジョンやポールを「天才」と祭り上げたりするのは嫌いだ。是か否かは別にして、やはりグループを離れた個人としては、グループを越えることはなかったのだし。それにジョージやリンゴの能力を過小評価することも、逆に変に過大評価するのも好きじゃない。それぞれじゃなくてそれは全部でビートルズ。それに尽きるよ。

「Appleの意味が今夜また変わったのか」と川崎和男氏は書いた。これにはかなりセンシティブリーに反応してしまった。僕が人生において本当に深く関わり影響されて来たふたつのApple。ひとつとはもう40年近く、もうひとつとも20年を越えた。これらの名称が同じであるということで、お互いが水と油のような関係を続けて来たことは、僕にとって言いようもない大きな違和感だった。Appleの意味は確実に変わった。裏側に企業の思惑があったとしてもそれはそれ。お楽しみはこれからだ。あ、ヒトのフレーズで締めちゃった。

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