2010.12.26

僕はいつも芸術について考えてる。それが一番楽しいからね。僕の芸術はまったくの理想でしかない。歴史とか技術論、方法論なんかには興味がない。そういうことに気を取られると、本当の道筋が見えなくなる。だから実際に作品を作ってる人は大変だよ。いろんな余計な知識や技術や業界での身のこなしなんかに、一生懸命になってるうちに、自分がやるべきことからはずれてるのに気がついたりするだろね。そのとき、軌道修正する勇気が必要だ。その勇気を持てないからか、それとも最初から違ってたのか、変な方向を向いてる人は多い。僕は本当の芸術にしか興味がないんだ。あくまで「僕にとっての」だけどね。

聞くところによると、日本のテレビでデンマークについてやってたそうだ。内容については全然知らない。でもはっきり言って「世界一幸福な国」というのは眉唾だ。別にデンマークがよくないと言ってるんじゃなくて「世界一幸福な国」なんて決められることじゃない。決めることに意味があるとも思えない。それなのにどんな基準で調べたかわかんないけど、そんなふうに「キャッチフレーズ」みたいにしちゃうと、かならずそれは一人歩きしちゃうでしょ。あと、デンマークはこういう国、みたいな断定的な話も、テレビの言うことも鵜呑みはダメ。そんなのどれもある一面でしかない。全てを知ってる人なんていないよ。じゃあ自分は日本のこと何でも話せるのか、と考えればわかる。そうだ、興味があれば来てみればいい。歓迎するよーん。

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