2011.1.19

朝起きたら腰が痛くて、こんな日ってあるよな、とか考えた。しかしそうだ、昨日はちょっとした筋トレ器具を買って、軽くやってみたらかなり応えて、いや、これは相当応えたし、ほんとにチョッとしか出来なかったのだが、ああ、あれか、と。そういえば、腹筋がこれも最近憶えがないくらいに痛いぞ。水泳時代の腹筋復活なるのか?

今日はいつも行く商店街からはずれて、ひとりでフレデリクスボー城のまわりを歩いてみた。城下ということもあるのか、けっこう立派な家も多い。立派と言っても日本によくある、どこから持って来たのかよくわからないような、成金建築じゃなくて、かなり古そうなレンガの建物とか、そういう類いのことね。
城は大きな池にぽっかりと浮いている。これは日本的にいうとお堀なのだけど、日本の城みたいに石垣があるわけでもなく、やっぱり池だな。今はこれがほぼ凍っていて全面真っ白。鳥が水面を歩いていた。
その周りを遊歩道が続いている。遊歩道の入口に城を含めた平面図のある案内が立っていた。舗装もしていない通路はどこも氷が貼り付いてやはり危険もある。歩いていくとおばあさんがベビーカーに小さな子を乗せて、凍った道の途中で立ち往生している。大丈夫?と訊くと、なにかひとことデン語で言って引き返していった。
もう少し歩くと独特のデザインを完璧に刈り上げられた、きれいな庭がある。さっきの平面図にこれを見つけたから観たくなってしまったのだ。デンマーク式なのかなんなのか知らないが、それは庭でありながら庭でないようで、まわりを柵で囲ってあるし、入口は一応開いていたが、誰も入っていないしで、近付き難くそれ以上行くのはやめた。まあ見事なものである。
そこから城へ続く橋に向かって左へ折れると、雪解け水が大きな水たまりをたくさん作っており、そこに水鳥がたくさん浮かんでいた。デンマークへ来てから特に印象的なのが鳥だ。どうも絶対数が多いと思えてしょうがない。彼らは雪も雨も関係なく、風の強い日にもいつもと同様に活動する。僕にはどうしてもあの「飛ぶ」という行為が納得出来ないが、きっと究極に精巧に作られた恐ろしく機能的な生物なのだ。
橋を渡り、門をくぐりながら風の冷たさをことさらに引き受け、レンガの壁と空の曇り具合のコントラストを確認しながら、要塞を反対側へ抜け、商店街へと戻った。

Twitterに写真を少し載せておいたよ。

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