2011.2.18

熱がぶり返したTも落ち着いたので、日本人の知人と会った。彼女は通訳も出来る語学力を持つ。デンマークへ来て思うのは、やはり言葉の違い。言語というのはそこの人たちのアイデンティティであり、プライドであるという話を以前書いたような気がするが、書いてないかも知れん、忘れた。とにかく、そこの言葉を習得するということは、その懐に飛び込もうとすることで、この人のように、長く住もうとするには必要不可欠と思える。英語でも一応話は出来るが、それは壁を壊そうという意志のなさを露呈することにもなるわけで、例えば日本に住んでいる外国人が、いつまでたっても日本語を話そうとしないというのは、やはり少し違和感があるし、逆に積極的に話そうとするなら、自然と好意を持てるというものかも知れない。

実は先日スウェーデンへ行った時に、家族が持っているケータイが全て全く使えなくなった。これは明らかに根本的な原因があると思うので、なんとかしないと外国へ気軽にいけなくなる。それがわかっただけでもマルメ行きは非常に意義があったのだが、そのことを彼女に話すと、電話屋と話をしてくれるというので、願ってもないとお願いした。彼女と会っていた場所が、たまたま巨大なショッピングモールだったので、利用中のキャリアの店もそこにあってラッキー。結局今のままでは使えないということがわかって、新しいSIMカードを手に入れたが、はっきり言ってこんな話、日本語が通じたとしてもかなり面倒。粘り強く何度も話をしてもらい、ややこしいシステムを説明してもらった。なんだかものすごく世話になってしまった気がするが、そうしなければどうにもならなかったとも言える。
言語というのは、意思を伝える道具だけど、ただの道具だと軽く考えてはいけない部分がある。

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