2007.02.14

本を読むとき、僕はいつもなにか得るものがないかとか、ある意味での勉強のつもりで読んでいたりしていて、時々そのことが、自分自身で胡散臭く感じられたりする。要するに、ただただ楽しんでいて、すなわち結局遊んでしまっているとか、大義名分によって自分を擁護しながら、現実の諸々から逃避してるとか、そんなふうに感じるときがあると。わかんないけど、事実本屋で本を選んでいるときなどは、完全に現実世界から逸脱してしまっていて、時間の経過のあまりの早さに戸惑うのが常だ。せめて読むのが早くなれば、そういう気分とも仲良く出来るような気もするが、さて、いかがなものか。

このごろは古書店で本をあさることが多く、新品を買うのがもったいなくなってきた。とくに古書店では、思わぬモノを見つけることも少なくなく、それが楽しみでいつまでも本棚とにらめっこしてる僕を、横から客観的に見ている気分にまでなる。今日もブックオフで6冊買った。でも、¥1,010。お得な気分だ。

なのになぜか、突然、ずいぶん前に買って読んでなかった保坂和志の「生きる歓び」を読みたくなって、一気に読んだ。ま、一気にとか言っても、せいぜい40数ページだが。この人は面白い。生きるものはみんな、ユニークであるからこそ価値がある。僕は常々そう思う。人と同じなんてくだらない。

あ、今日は歩いたよ。でも、歩き始めてすぐに降雨。足をズブズブにして早めに帰宅。本は読めず。

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