2007.03.24

スネアドラムのヘッドを張り替えた。最近ではドラムのヘッドにもかなり種類があって困る。ということは結局僕も「これ」と決めているモノがなくて、いつも試行錯誤を繰り返してばかりいるのだが、だいたい1枚安くて千数百円、高いので二千数百円〜三千円。本革になると八千円〜九千円。しかも張り替えに二日がかりで(するようにしてる)、チューニングもチューナーでキュキュキュとはいかない。ある程度使いながら音を調整していくしかないのが現実。こんなものしょっちゅう替えてられないちゅうのよ。
ちなみに昔、本革ヘッドを一度試してみたくて、奮発して購入、使ってみたが、うっとりするようないい音が得られるかわり、高価なのに耐久性に著しい問題があった。リンゴ・スターは本革ヘッドを使っていたことで有名だが、コンサートではプラスチック・ヘッドを使ったという。でも、レコーディングでは本革にこだわって非常にいい録音を残している。インタビューでは、B.B.キングのセッションに呼ばれた理由をみんな自分の本革ヘッドのドラムキットを欲しがるのだ、と答えている。それは冗談としても、それくらいの価値はあるものだ。

今回の候補はこの3種。
●ルネッサンス「特殊なコーティング技術でカーフスキン特有のナチュラルなサウンド特性をリアルに再現。優れたレスポンス、明るめの温かいトーンが魅力」
●ファイバースキン「カーフスキン(牛・馬皮)の特性をプラスティックフィルムで再現した、ナチュラルなトーンのヘッド。表面にザラつきを与え、ブラシにも対応。主に打面用として、丸く深みのあるサウンドを発揮します」
●スエード「スエード特有の深みのあるあたたかいキャラクター。シェルの特性を存分に引き出すナチュラルで引き締まったサウンドが持ち味。クリアーヘッドの鳴り、コーテッドのあたたかさ、ルネッサンス&ファーバースキンの深みなどをミックスし、よりバランスを整えた新しいコンセプトのヘッド」

はっきり言って、こんな宣伝文句では音はわからない。
ちなみに「ルネッサンス」は音が良くて以前よく使ってたけど、週に何日も演奏するには耐久性に不満があってやめた。
「ファイバースキン」は大学時代、後輩が使ってたのを借りたが、モノがファイバーなもんで、使ってるうちに毛羽立ってくる印象あり。あまりクリアな音ではなかったような気がするが、昔の記憶なのでなんとも。店の人に聞いたら「ブラシはひっかかるかも」という。
「スエード」は実は今回破れたのがこれだが、耐久性を考えたうえで厚手のものにしたら、音づくりが難しくて困った。標準の厚さならいいかも知れんが、未体験も同然で、ブラシは使えない。

ここまで書いた時点で、こんなものを読んで誰が面白いのかと思ったが、まあ、記録として残しておくのもよかろ。最終的には「ルネッサンス」の厚手にした。音を気に入っているが耐久性をカバーする意味で。これが裏目に出ないことを祈ってるよ、これ安くないんだから。ただ、今後は今までのように頻繁に使うことはないわけで、耐久性にはあまり重きを置く必要もないかも。

というわけで先ほど張り替えたが、これがいったいどうなのかは今の時点では全く判断つかず。一晩置いて馴染ませて、明日チューニングをする。まったく、せっかちじゃなくてよかったよ。

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