2008.06.04

英会話の勉強を始めたので(といっても僕にはストイックなことは無理なのでたかが知れてるが)忌野清志郎をやめて英単語のCDを聴いてたが、これってすぐに聞き流しちゃうんで困ったもんだ。というより、気がついたら英語じゃなくてそのバックの音楽を頭の中で分解し、ベースとドラムとギターの絡みを反復してたりする。飽きちゃったので久しぶりに「アルバート・キング」を。「ブルース&ソウル・レコーズ」の付録CDがたまたま目についただけなんやけど。

いやしかしいつ聴いてもアルバートはすごい。自分の感情をギターに載せることにおいて、これ以上の人がいるだろか。ぐらぐら揺れながら、でもガンガン迫ってくる。いや、こんなこといくら書いたって伝わらないのはわかってる。最高のドライブを見せるバンドも充実のベストプレイ「Can't You See What You're Doing To Me」を聴いていただきたい。1回目のソロと、フェイドアウトする最後のソロの感情の揺れ動きがわかってもらえるだろか。

何か忘れていると思ったら、昨夜ホタルを観に行ったことだった。毎年川西の山奥とかにホタルを探しに出かけたりするが、今年は万博公園の日本庭園にホタルがいると聞いたので行ってみた。一応「ホタル」と名のつくイベントとしてチラシまでつくって宣伝し、しかも入場に料金まで発生するわけだが、それでも正直、過剰な期待は禁物と思っていた。それなのに周回コースの前半は、予想をさらに下回るショボショボ状態で、なんじゃこりゃ、と思ってたが、後半は、ま、万博公園でこれくらい観せてくれれば及第というくらいはいて、不満はなかった。ただ、人が多すぎる。新梅田シティの人工森にも毎年ホタルはいたりするが、料金とらないとはいえあれはひどい。昔はホタルなんかそのへんにいたのにね。

ホタルと言えば、学生時代に京都の某所で観たホタルを思い出す。星を「降るような」と表現したりするが、あそこではまさにホタルが降っていた。今思い出しても自分の観た物が本当に現存したのか、あれは現実だったのか、と疑いたくなるような光景で、僕の脳中では、かつて観た夢の隣に入れてある、というような記憶。大勢で行ったので、記憶違いではないはずやけど。でも、今あそこへ行っても同じものは観られないんでしょう。たぶんね。そういえば当時僕は上桂の国道からすぐのところに住んでいたが、僕の部屋から国道への途中にある田んぼの畔にホタルがいたりしたもんだ。今は田んぼがないわな。もたらされるものと失うもののバランスって、はあ、いかがなもんじゃろか。

ちなみにウチは蛍池だが、ホタルはいない。光るというだけで、ただの虫だと思えば笑っちゃうけどね。

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