2009.04.06

先日、武内ヒロクニさんとあらためて話したとき、彼の口から「反時代」という言葉が出て来た。あれから何度もそのフレーズを反芻しているが、これには心底共感する。僕は普段から、時代と関わらない生き方を目標としている。芸術というのは本来そう言うものであるし、そうあるべきでもある。小さくまとまらないように。

芸人が東大受験に挑んで破れたという話をテレビでやってた。うちの大学の倍率もかなりだったが、あそこまで研ぎすました修行のような受験ではなくて、あくまで楽しんでやっていた。ま、僕の場合はほとんど絵を描くことが受験勉強だったからね。受験ねえ。ない方が良いとも言い切れないが、あまり加熱するのはどうかと。そういえば試験で思い出した。僕にはちょっと変な能力があるようなのだ。

小学校の音楽の時間に、先生がピアノで和音を弾いて、その和音が何かを、3つほどの選択肢の中から選ぶという試験。これはクラスで僕一人だけが100点を取った。でも、ピアノを習っている子とかなら出来てもおかしくないが、僕には先生が何をやってるのかすらわかっていなかった。要するに、僕の答えは全てでたらめの当てすっぽだったのだ。出来るはずの子が出来ず、僕みたいなのが100点獲って、きっと先生は困ったろうと思う。何も言われなかったけどね。

高校時代に受けた模試で、僕は170人ほどの受験者の中で7番だった。まったく勉強なんかしない普段の成績からすると、100番以下で当然というところにこの結果で、誰もが驚いたが、僕が一番びっくりしたよ。ただポイントは、この試験が全て記号で答える問題だったということ。とにかく僕は記号に強かった。ただ、強いという表現では間に合わないくらい強かった。

こんな例は他にもあって、そんなへんな能力で今まで切り抜けて来たようなところがある。誰にでも多少そんな感じのことってあるのかも知れんけど、ちょっと不気味なくらいなのだ。

急に「あれっ」と思ってmixiを見てみた。そういえばそんなものの存在すらしばらく忘れていたような。たまに見ると、マイミクの中に知らない名前があったりする。写真が変わるのはいいとして、名前まで変わっちゃったら、いったい誰なのかさえわかんなくなっちゃうやんか。すでにわかんないのが何人もいて、たまに人数が減ってたりもするけど、それだって誰がいなくなったのかわかんない。あっ、またひとり減ってるわ。もう、調べようという気にもまったくならない。こういう混沌とした感じ、苦手だ。

そうそう、iPhoneのカメラが気に入ってる。ちょっと問題もあるが、何より色が良い。やっぱり写真は色でしょ。人の肌が自然に美しい。いいねえ。

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