2009.06.15

三沢光晴が死んだって。忌野清志郎の死とは別の意味で、僕にとって大きな事件だった。常々思うことも、今思うことも同じ。昔のレスラーたちが世間の信頼を裏切ったその呪縛に、今現役の真面目な若いレスラーたちががんじがらめになってる。それは人種差別に等しいものがあるね。自分から歩み寄って理解しようという意志を持たずには、絶対に理解出来ないものが世の中にはいっぱいある。そしてマスコミには、報道されるものもされないものにも、いつも何か余計なベクトルの存在を感じる。
ご冥福をお祈りします。

突然思い立って「WINGSPAN」を車で聴いた。「HITS」にはあまり興味がなかったので「HISTORY」をと思っていたのに、間違えて「HITS」を入れた。自身のボケ具合が身にしみる。いきなり“Listen To What The Man Said”でゾッとする。いろんな意味でね。この曲は完璧すぎる。余計なものも足りないものもなくジャストな感じ。出来すぎていてある意味気持ち悪い。例えば人間って誰でも不完全で、完璧な人なんていないし、そんな人がいたらそれは人間のふりをしたロボットかあるいは異性物。そんな感じ。好きか、と訊かれると、わかんない。やはり、あえて泥臭いところをめざしたジョージが僕には似合いなのかも。“Venus And Mars”のLPを買ったらオマケがいっぱいで驚いたことを思い出す。ウイングスの絶頂期だった。ポールは年間20億かせぐが税金払うと2億しか残らないと聞いたのもそのころ。僕にとっては2億も20億も同じだがね。

発売当時ちょっと驚いたのが“Goodnight Tonight”小林克也がテレビで「ポールがディスコサウンドをつくったというので、とうとう彼も!と思って聴いてみたら全然違った!」と紹介していたが、たしかに言う通り。ステレオタイプなディスコサウンドをコケにするくらいの、ライトでユニークなノリはポールならでは。

“Junior's Farm”が発表されたときは中学生だった。ラジオで聴いた翌日の休み時間、別のクラスのモネ渡辺に会った。当時の会話をはっきり記憶している。
「ポールの新曲聴いた?」と彼。
「うん」
「もひとつやな」
「そやな」

「HISTORY」は懐かしい曲が多い。“Helen Wheels”はジュークボックスで使い古した中古シングル盤を持ってる。あのドラムのサウンドが不思議だった。生であの音を出せる気はしない。

“Man We Was Lonely”これはメロディが好き。かなり好き。

“Tomorrow”は僕が最も好きな曲のひとつ。ただただ好き。でも、エンディングはしつこい。ポールってこういうとこあるね。

“No More Lonely Night (Playout Version)”これ何?こんなの知らんかった。ビーチボーイズの“Here Comes The Night”もやっちゃった感もりもりだったが、ポールでもこんなアホなもの作ったりするんや!とびっくり。しかも相当に中途半端で何がしたいのか。

やっぱりポールはアルバム「Band On The Run」までがいい。特にマイナーな曲にいいのがたっぷりある。「WINGSPAN」にゃ入ってないが。と、この文章を考えていて、今月ポール特集をライブでやることを思い出した。そうだった。僕のボケ具合も堂に入ってきた。チケットも売り切れて、まことにありがたいことです。ポール気分もいいかも。

iPhoneのイヤホンをシャツのポケットに入れたまま2回も洗濯してしまった。一度目はたぶん問題なかった。二度目はまだ少し湿ってる時に気づいて試してみたら、左の音がやけに小さくて、これは直らないなと思ったけど、ダメモトで熱い熱い車のダッシュボードに置いといたら回復した。でもたまに少し右から雑音が聞こえる気がする。気のせいということにしておこう。

そういえば友人が蛍狩りに行くと言ってた。時期的にはいいのかな。行きたいな。

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