2009.07.19

iPhoneのアプリをいろいろ試しているが、貪欲にあさっていると面白いものがまだまだあることに気が付いた。今一番楽しめるのは「LP Player」というもので、iPodに入ってる音源にアナログレコードのようなノイズをかぶせて再生する。インターフェイスはもちろんレコードプレイヤーになっており、針をレコードに落とすと再生開始する。個人的には自分の小遣いで初めて買ったレコード、ビートルズの日本版セカンドアルバムと同じ選曲を再生するのが旬で、あくまでシミュレーションとはいえいろいろ思い出すこともあったりするのだ。ただ、このアルバムはモノラルだったのに、音源はステレオなのでこれが興醒め。だからイヤホンではなく、ひとつしかない内蔵スピーカーで再生するのがちょっとチープでいい。これにレコードを裏返す動作が加われば楽しいが。というか、A面最後とB面1曲目が続けて再生されたりしたら、やっぱり醒めるでしょ。とか言いながら、かなりひさしぶりにまともにビートルズを聴いてる。新鮮。

浦沢直樹の「プルートウ」を読み終えた。でもかなり斜め読みの感じで意味不明な部分多し。マンガの斜め読みって変だけどそうなのだ。近頃マンガを読むのがひどくしんどくなって来た。絵と文字を同時に読み取るなんてこんなに複雑なことを、子供の頃には取り憑かれたようにやっていたものだ。こんなものを描く人はそれこそ超人だと思う。最近はこの「プルートウ」と「仮面ライダーSpirits」くらいしか読まなくなっていたが「プルートウ」が完結してまたひとつ減った。「仮面ライダー……」はただのノスタルジーかも。「俺と悪魔のブルーズ」は趣味じゃなかったな。
「できんボーイ」とか「レッツラゴン」みたいな、めちゃくちゃで、でも地に足がついてる感じのものが読みたいな。最近のマンガは絵を見た時点で萎えるからね。
高橋のぼるならなんでも好きだけど。

バルビネのCDは発売後2ヶ月経った今もぱらぱらと売れている。なんともありがたいが、これを聴いてくれた人達が、重要なことに気づいてくれていればいいな、と思ってる。多くの人達が未だにハニービーの亡霊を追っていることは僕も知っていて、それはある意味しょうがないのだけど、3/4が同じメンバーでもバルビネは全く違うバンドだよ。
コータローさんの「歌うベース」は唯一無二で、僕もあの絶妙のトーンと自分のドラムの絡まりをさんざん楽しんだし、特に「Rain」のブレークなんか、あれほどピッタリ来る人もないかと思ってるけど、でも、まこっちゃんのぐいぐい「引っぱるベース」は今のバルビネを本当に引っぱってる。「I Wanna Be Your Man」のサビからAメロに戻った時の立ち上がりなんか鳥肌もんで、今までずっと音楽やって来たけど、こういう感じで曲が仕上がったバンドはなかった。CD未収録だけどキーボードでは「Penny Lane」の間奏の秀逸さといい、まこっちゃんなしにはあり得ないバルビネです。あとは、コータローさんのギターね。やっぱり楽器は歌わないと意味がない、と思わせる。歌える人の演奏は違う、というのは当然とも言えるけど。シューヘイは成長を続けていて昔とはレベルの違う演奏をするし、それに引っぱられてか、僕も当時は出来なかった演奏を披露しているという自負はある。そんなことが伝わったなら、CDを作った甲斐があったと言えるんやけど、いかが。

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