2010.6.6

突然Kが、子供の頃職業は何になりたかったん?と訊いたので、記憶を掘りかえしてみた。画家、漫画家、詩人、小説家、ミュージシャン……。えっ、ミュージシャンにもなりたかったん? ん? そういえば、ドラマーになりたいと思ったことはない、と話してはいたのだが、そんな風に言うとは思わなかった。ドラマーにはなりたいと思わんけど、曲を作ったり、歌うたったりしたかったの。へーえ。しかし、今初めて並べてみて、これらがどれをとっても職業というには危ういものばかりだと気づいた。さらに「自称〜」という人が多そうなものどもでもある。ちなみに、僕が実際に経験したり現在でも続けているのは、デザイナ、イラストレータ、教師、ドラマー(僕はドラム係と呼ぶ)。考えてみたら、このへんの職業にリアルに就きたいと思ったことはない。やりたいと思いもしないのに、デザイナやミュージシャンになっちゃうなんて、きっと変だ。そういう変なことがいっぱいあるから生きてると面白いと思うね。それとも僕って稀有な例なんやろか。

最近ものすごく思うのは、とにかく僕は画家に憧れてたということ。絵を描いて一生を全うするなんて理想に思える。例えばマネの筆遣い。自分の手の先で、筆があんな風に動くなんて恍惚としてしまいそうだ。絵の具は魔法のタネなのだ。自分には出来ないと知ってしまったから思いが募るのかも。「出来ない」というのは「絵が下手」とか、そういうレベルの話じゃないことは説明しなくてもいいよね。

ドラムを練習したことがない、と言っても信じない人がいる、とKに言うと、そやろな、と言った。はは。想像力の大きさによっては、すべてがウソになっちゃう。もう慣れたけど。

プロスポーツ選手とかは? それはないな。でも水泳ではオリンピックに出たかった。あそうか。

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