2010.6.19

巷(のごく一部)で話題の作家ピンチョンの全集の刊行が始まっている。ひとつも読んだことがないのに、あまりの評価の高さから、どうしても興味の対象からはずすことができずにいる。しかし「難解」というコメントが多く見られることを考えると、僕なんかには難解どころじゃないかもしれん。さらに「遅読」なわけで。

ちょっと希有じゃないかと思うが、ピンチョンのある1冊についてのアマゾンのレビューに「この物語にははっきりしたオチがないので、それほど読む価値のない小説だと思う」と書いた人がいた。真意は汲み取れんとしても、言葉通りに受け取るなら、多分この人は推理小説みたいな、ある意味文学とは対極にあるような「お話」が好きなのだと思われて、結局最後に「この人はなぜピンチョンなどを読もうと思ったのか」という謎だけ取り残された。ただそれでもこの世に無駄などひとつもないはず。すべて必然なんだよね。この人の中にもピンチョンは何かを残したはず。ピンチョン読みたいな。でも高いな。まだ読んでない本が、棚にいっぱいあるしなあ。

先日、ヘルスメーター購入。ただの体重計をヘルスメーターなんて買いかぶり過ぎだと思ってたけど、これはホントにヘルスメーター。体脂肪率どころか、他にもいろいろ数字が出てきて、正直なんのことだかわかんない。とりあえず僕としては、ここ半年以上も食事制限を自主的に行ってきて、その結果が知りたいところだが、はっきり言って、こんなもので何がわかるのかという気分はある。実際には血液検査をどこかで受ける必要があるのは承知の上。さて、と測ってみると、体脂肪率はほぼ標準値、基礎代謝は20代と比べても非常に高く、筋肉量も骨量も標準を超えていて、体内年齢というのは何度測っても20代後半をキープしている。内蔵脂肪だけが「やや過剰」らしい。……。信じ難い。血液検査行かなきゃ。

かなり久しぶりにいわゆる「スナック菓子」を食べてみた。うわ、うまー。グルタミン酸?にヘロヘロになりそうだ。しっかしこの味の濃さは度を超えてる。こんなものをみんなが当たり前に食べてるとしたら、健康な人間もそのままじゃいられそうにない。そのくらい自然には存在し得ない濃厚さだった。

今日は近くのパン屋へ。マンションのオーナーが趣味的にやってる、とは、魚屋のおばさんに教えてもらった。余計なものは入れず、オーガニックな材料や、トランス脂肪酸ゼロのショートニングを使って、かなりこだわったモノ作りをしている。子供がアレルギーになったことが、パン作りのきっかけだった、というのも魚屋のおばさんから聞いた。そこのアンパンをかじると、油分の少ない素朴な味がした。他で当たり前に売ってるパンが、すごく「こびてる」感じがしてちょっとうんざり。本当はこれが当たり前でないといけないはず。変だよな。

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