2010.12.20

以前から思っていたことだけど、デンマークへ来てあらためて強く感じるのは、日本語というのは機能的に非常に優れながら、同時にとても美しい言語だということ。音の響きがいい、みたいなことを複数の人に言われた。ただ、その分、修得するのは難しいのだと思うし、日本へ来て1〜2年ほどで普通にしゃべってる外国の人たちを見ると、この人たちはなんと勤勉なのかと思わずにいられない。言語というのは、常にアイデンティティだと感じていて、特に陸続きのヨーロッパの国々が、どこも自国の言語を所有しているということに、ものすごくプライドというより誇りを感じて、ふっと振り返ると、日本語をわちゃわちゃにしている日本人に目がいく。自国に誇りを持てない日本人たちはどこへ行くのか。そんなことを考えるのじゃよ。

そうそう、大事なことを忘れてた。小さな子供と老人をのぞいて、基本デンマークの人たちは英語が出来る。もちろん得意な人、流暢な人と、不得意な人、単語がなかなか出てこない人など、様々だけど日本人みたいなことはない。要するにバイリンガルという言葉が不要な世界が、すでにここに存在するということ。当然いろんな原因があるにせよ、言語というような「道具」を扱うことに四苦八苦してたんじゃ、話にならんのだねえ。自戒を込めて。

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